コラム
「未来の自治体システムをデザインする:若いエンジニアの挑戦(2)」

自治体システムの未来をデザインする先輩エンジニアたちのリアルな声をお届け!
現場で先輩たちが何を学び、どう成長しているのか、特に「チーム力」と「課題解決力」に焦点を当てて深掘りします。
「毎日黙々とパソコンと向き合うだけ?」 「新しい知識、ちゃんと身につくかな?」
そんな不安を抱えているあなたに、ぜひ読んでほしい本音コラム、スタートです!
Part 1. 誰も答えを知らない「未来」を切り拓け

自治体システムは今、国の方針で「標準化」という大きな変革期を迎えています。今後は既存のルールをただ守るだけでなく、新しいルールを自分たちで作り上げていくフェーズに入っていきます。未来の国民生活の向上のために、先輩たちが大切にしているのは汎用性の高い「3つの思考力」でした。
1. 【課題解決力】「自力でとことん調べる力」と「仮説を立てる力」
特に未経験で入社した社員や若手社員は、最初から全ての知識を持っているわけではありません。だからこそ、課題に直面した時にどう向き合うかが重要になります。
- 「自分で調べる力が重要。勉強したことが形になり、サービスとして使われる時にやりがいを感じる。」
- 「なぜそうなるのか、どうすれば解決できるのかという思考プロセスが大事。」
- 「新規プロジェクト立ち上げで情報が少ない時もあるが、仮説を立てながら業務を進めることを意識している。」
この「自力で答えを探す力」こそが、SEとして長く活躍できるベースになります。
2. 【客観視の力】誰にでも「伝わる言葉」で語る
自治体SEは、自治体職員の方々、他社のSE、そして社内のメンバーといった多様な立場のプロと日々連携を取ります。ここで求められるのは、高度な専門用語ではなく、誰にでも伝わるコミュニケーション力です。
- 「自分の考えを伝える時に、誰でも分かるようにという客観視を意識している。」
- 「物事を色々な視点から見ることと、相手の立場に立って考えることが、お客様とのコミュニケーションや社内のチームワークに活かせます。」
「物事を俯瞰できる力」や「お客様に寄り添ったコミュニケーション」はSEにとって大切なスキルです。
3. 【業務理解力】文章を「正確に読み解く力」
行政システムは、法律や条例に基づいた仕様書や手順書といった文書を正確に読み解くことが求められます。
- 「IT知識も必要だが、文章を正確に読み取って内容を理解する力も非常に重要。」
- 「小さな認識のズレが大きなトラブルにつながる可能性があるので、「本当に問題がないか」を追求する姿勢が大切。」
経験の浅い若手はこの力を養うために、YouTubeのショート動画でIT関連の話題をこまめにチェックするなど、若者らしい新しい学び方も実践しています。
Part 2. 「チーム」でしか味わえない大きな達成感

自治体システム開発は一人で完結する仕事ではありません。だからこそ、仲間と「大きな壁を乗り越えた時」に、喜びや達成感が生まれます。
1. 利他の心でつながる「チームの絆」
ある部長は、メンバーの成長のために「利他の心(誰かのために働く気持ち)」をモットーに掲げています。「どんなに技術が優れていても、それを活かすのは人であり、周りの人たちのために動ける人こそが成長していける」という考えが、チーム全体に浸透しています。
- 「法改正などの大きなイベントにチームみんなで取り組み、課題を解決しながら達成できた時。」
- 「このチームで良かった、また一緒に頑張りたいと思える瞬間に喜びを感じる。特に部下が達成感を感じて笑顔になった時が嬉しい。」
2. 「苦労が報われる瞬間」
大変なプロジェクトほど、やり遂げた時の達成感と、お客様からの感謝が大きなモチベーションとなります。
- 「導入したシステムが無事に稼働を迎え、お客様からのお褒めの言葉をいただいた時。」
- 「大変なプロジェクトであるほど、やり遂げた時の達成感とお客様に感謝された時のやりがいが大きい。」
- 「プログラムのテストが無事に終わった時や構築したシステムがきちんと動いた時に「自分の頑張りが少しでも社会の役に立った」という嬉しさを感じる。」
Part 3. 安心して挑戦できる「温かい社風」と両立支援

「当社の社風は、若手の意見や挑戦を積極的に受け入れてくれる温かい雰囲気が特徴」と先輩は語ります。実際に、フラットな人間関係と、キャリアを長期的に見据えられるサポート体制が整っています。
1. 風通しの良さとフィードバック
- 「部下から話しかけにくい雰囲気を出さないような環境を作ることを意識しています。」
- 「中小企業ならではの良さとして、半年に一度の面談があり、社長や幹部と直接話す機会が設けられています。社員一人ひとりの声にしっかり耳を傾けてもらえる風土があります。」
2. 多様なライフスタイルの両立
- 「産休・育休を取得し、復職に向けて準備中。「人生は一度きり」をモットーに、仕事もプライベートも充実させています。」
- 「様々な社内行事で、普段リモートでしか会えない他拠点のメンバーと顔を合わせて交流し、普段知りえない人柄や意外な共通点の発見を楽しんでいます。」











