先輩社員紹介
ITスキルだけでは戦えない—H.T部長が語る「人間力」と「段取り八分」の流儀
基盤デリバリー部で部長を務めるH.Tさん。勤続21年のキャリアを持つベテランでありながら、その視線は常に最新のトレンドと若手の育成に向けられています。サーバー構築・運用保守というITの根幹を支えつつ、部全体の管理統括を担うH.Tさんに、仕事への哲学、中途社員が多い当社の社風、そしてプロフェッショナルとしての成長の秘訣を伺いました。

大変なプロジェクトほど燃える!達成感と感謝が原動力
H.Tさんが統括する基盤デリバリー部は、サーバーの構築や運用保守、そしてお客様先で実際にシステムを作り上げる重要な役割を担っています。ITの基盤を扱う仕事ですが、このポジションで何よりも求められるのは技術力だけではないと言います。
- この仕事に携わる上で特に必要なスキルは何ですか?
- H.Tさん: ITスキルと思われがちですが、客先で話すことが多いので臨機応変な対応や環境への適応力などの人間性を重視しています。特にコミュニケーションスキルが大事だと思います。
いくつものプロジェクトを管理する中で、部長が最もやりがいを感じるのは、困難を乗り越えた瞬間です。
- この仕事でやりがいを感じる瞬間について教えてください。
- H.Tさん: 大小かかわらず、すごく大変なプロジェクトというのは必ずあります。そのプロジェクトが大変であるほど、やり遂げた時の達成感がすごくあって、なおかつお客様に感謝されたりするのがすごくやりがいになります。

成功の鍵は「段取り八分」と「相手の立場」
H.Tさんの仕事の流儀は、徹底した準備と相手への配慮に集約されます。
- 仕事をスムーズに進めるためのポイントは何ですか?
- H.Tさん: 「段取り八分(はちぶ)」とよく言いますが、準備でその仕事の成功のすべてが決まると言っても過言ではないほど、準備が大事です。準備にどれだけ時間をかけるかで、仕事の成功率が変わると思っています。
また、チームを率いるマネージャーとして、トラブル発生時も冷静な姿勢を貫きます。
- 仕事に取り組む上で、とくに心掛けていることは何ですか?
- H.Tさん: 相手の立場に立って物事を考えることですね。あとは、「こういう事が出来たらいいのではないか」ということを常に考えながらやるようにしています。トラブルが起きても、みんな焦る中で「自分は落ち着いて視野を広く持とう」と冷静に対応するようにしています。

若手との「関係性」を大事にする育成哲学
H.Tさんは、自身の知見だけでなく、若手とのコミュニケーションを通じて常に新しい情報を取り入れ、視野を広げる努力を欠かしません。
- 仕事の幅や視野を広げるために取り組んでいることはありますか?
- H.Tさん: 若い人と積極的に話をすることです。新しい知識だけじゃなく、アニメ、漫画、音楽といった最近の流行りも取り入れるようにしています。過去の慣習に囚われず、現代に合ったフラットな関係性を築くことが、部下育成の基盤です。
- 若い子たちとのコミュニケーションで意識することは?
- H.Tさん: 若い人とは普段から雑談したり、飲みに行ったり、カラオケなどに行ったりして信頼関係を築くようにしています。

「多種多様な人材」が会社の未来を創る
社風について尋ねると、H.Tさんは中途社員の多さと、それを活かした人材育成の重要性を強調しました。
- 社風について、どのような特徴、独自性があると感じていますか?
- H.Tさん: 当社は中途社員が8割以上です。前職が様々で多種多様な人がいて、いろいろな意見を言い合えるのがこの会社の良いところだと思います。
また、当社の進んだ制度についても、自らの経験を交えて語ってくれました。
- 福利厚生や社内制度の中で、とくに良いと感じたものを教えてください。
- H.Tさん: 実は、私が育児休暇の第1号で、15年ぐらい前に2週間くらい取得させていただきました。当時は制度があまり整備されていない時代でしたので、非常に助かりました。
現在、従業員数が急増している当社において、部長が掲げる目標は「人材育成」と「ビジネスの拡大」です。
- 今後の部署の目標と、会社の中長期的なビジョンを教えてください。
- H.Tさん: 今、若い人がたくさん入ってきており、人材育成が自分の仕事のほぼすべてだと感じています。部下には、言われたことだけでなく、自ら動ける人材になってもらうことを意識して教育しています。会社としては、自治体向けのシステム依存から脱却し、自治体以外の仕事にどんどん拡大していきたいと考えています。











